Q&A
当社によくあるご質問に対する返答の一部を紹介させて頂いています。



他ご質問などありましたらお気軽にご連絡してください
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●住宅を建てるにあたって
質問
住宅の新築を考えております。不動産会社やハウスメーカー等のホームページを見たり、本を読んだりしてみても、何から始めたら良いのか見当が付きません。住宅を建てるにあたり、一体何から考えたら良いのでしょうか?
回答
私達は住宅を考えると言う事とは、自分と家族の関係を考えることだと認識しております。
つまり、現在の家族構成だけではなく、10年後20年後の自分たちの姿を思い描くのも大切なことだと考えます。
子供達が家の中を走り回ったり、受験勉強したりする時期は、長い人生の中では意外と短い物です。
子供が独立した後の子供部屋はどうするか?そのときのライフスタイルはどうなのか?等、考えることは沢山あります。
それぞれのご家族にそれぞれの違った答えがあると思いますが、その答えは既にお客様とご家族の中にあるのです。
私共のコンサルティングとは、お客様がご自身の中から答えを見つけるお手伝いをすることだと考えております。
是非、一度ご相談にお越し頂ければ、きっと良いアドバイスが出来ると思います。
●海辺の建築について
質問
御社はビーチフロントの建物を得意としていると聞きます。海辺に建物を建てるにあたって、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
回答
私自身が葉山に暮らし海辺の住宅を中心に設計するなかで気にしている、ビーチサイドならではの設計ポイントをご説明します。

1.建物外部の耐久性:塩害と強風に対する十分な配慮と対策が必要です。

2.防犯性能:景観を生かす開放的な空間の実現と、高い防犯性能を両立させることが重要です。

3.海遊びの仕掛け:海遊びやBBQといった、海辺の生活に必須なアクティビティーに対する 収納や動線、屋外シャワー等の設備、バスルームへ屋外から直接出入りする扉など、海を楽しむ仕掛けが必要です

4.室内への配慮:太陽光線や潮風の悪影響を考慮しつつ、景観と通風を十分に楽しめるような空間とすること。

もちろん一般的な住宅に求められる耐久性や耐震性能はクリアした上で、前述の4点に考慮して頂ければ、末永く愛せるビーチハウスになると思います。
●住宅以外の建築について
質問
御社の得意分野を教えてください、また、住宅設計がメインのようですが、他の用途の建物の設計をお願いすることは出来ますか?
回答
私の事務所には、4つの得意分野がございます。

1、卓越した室内構成力
私共のオフィスは、美しい海と山に囲まれた葉山に位置し、日々刻々と変化する大自然の息吹を感じながら働くことで感性を研ぎ澄まし、発想する力を磨いています。
この発想力を生かし、待合室をなくしたクリニックや鉄骨造で現代の仏教空間を表現した寺院、音楽スタジオをリビングルームに持つ住宅など、空間に求められる機能・プログラムを熟考するところから始めて、人と人のコミュニケーションの新しいあり方を発想し、新しい空間のあり方を提案することを得意としています。H.P.ににプロジェクトごとのブログがございますので、ご覧頂ければ幸いです。

2、発想を美しいデザインにまとめ上げるデザイン力
いくら優れたアイデアがあっても美しくなければ魅力がありません。私共の美しいデザインは、H.P.のWORKSの項をご覧ください。

3、経験と論理に裏打ちされた技術力
いかにユニークな発想で美しい物であっても、すぐに壊れたりしては価値がありません。
大手ゼネコン設計部で学んだ堅実なディテールで、安全で故障のない建築を作ることを得意としています。
また、構造設計や設備設計の分野において、超一流のパートナー事務所と協働し、創り出す建築をより確実な物にしています。

4、はお客様に合わせたライフスタイルデザイン力
綿密な丁寧な打合せによって得たお客様の生活イメージから、お客様のライフスタイル・家族のあり方を見つけ出すことにより、理想の提案をすることを得意としています。
●ローコストで建てたい
質問
超ローコスト(坪60万未満)で家を建てたいのですが、可能ですか?
回答
このコストでの建築は可能だと思いますが、このコストで普通に建物を作れば建売住宅のようになってしますと思います。もしやるので有れば、かなり大胆な工法を取り入れるか、一般的でない材料(例えばテントやコンクリートブロックなど)を大胆に使ってみることになると思います。
ただ、実際にはこういった工法を受け入れることが出来る方は少なく、いわゆる安いなりの家になることが多いのですが・・・
例えば予算200万で普通のセダンを探せばブルーバードクラスがぎりぎりですが、軽自動車なら2シーターのオープンカーも可能です。
ローコストで個性的な物となれば、こういった割り切りも必要になります。こうした考えにご賛同いただけることが前提となりますが、家作りのお手伝いをさせて頂きたいと存じます。
●土地(造成地)の購入について
質問
現在、造成地で建築条件付きという土地の購入を考えているのですが、どのような点に注意すればよろしいでしょうか?
回答
1、造成地について
実際の土地を見ないと何ともいえないのですが、一般的には造成地は地盤が弱く、基礎工事にコストがかかる可能性があります。

2、建築条件付きについて
工事費に競争原理が働かないため、工事費がかなり割高になることが多くなります。また、施工者としての実力も未知数といった不安要素があります。
●土地(未造成地)の購入について
質問
造成前の土地の購入を検討しているのですが、ご意見お聞かせ願えますか?
回答
未造成の土地というのはとても良いものです。
造成というのは土木工事ですから、造成後の土地はとても高くなりますし、敷地の持っているパワーを殺してしまう事が多いのです。
手をついて上るような崖地に建つスカイテラスという土地のポテンシャルを生かした作品がありますので、以下のブログをご参照ください。

http://mariodelmare.cocolog-nifty.com/skyterrace/
●海辺の建築について
質問
海の近くでの建築を計画する場合、建物の構造としては何がお薦めですか?
回答
一般にはRC(鉄筋コンクリート造)が良いと思います。
しかし、木造はもちろん、鉄骨造でもしかるべき処置さえすれば、海の近くであっても問題はありません。
レインボーブリッジもコンクリートと鉄骨です。
もちろん、鉄骨は特別な亜鉛メッキを施し、コンクリートも特別な配合になっていますが。

ただ、私達が設計をする場合は、まず敷地を深く読み込み、その敷地の特性を最も生かしたプランを作り、構造はその形に最も相応しいものを組み合わせる場合が多くなります。
その結果スカイテラスのように木造、鉄骨、RCが組み合わさった形となるのです。
いずれにしても、先に建物の構造を考えるより、敷地に相応しいライフスタイルを考えることが先かと思われます。

出来れば土地購入を決定する前に、気に入った建築家に一度見てもらい、アドバイスを受けることをお勧めします。
弊社でもコンサルティングサービスを行っておりますので、一度ご検討いただければ幸いです。
●屋上緑化について
質問
巷では屋上緑化が流行しておりますが、住宅でも屋上に芝生等を植えて、くつろぐ為の空間にすることは可能ですか?
回答
弊社の作品の一つであるよろこびずむの家が、屋上緑化住宅です。防水、防根対策をしっかりとし、屋階に芝生をはり、視界の開けたスペースを作ること共に、階下への断熱も兼ねています。
詳しくはホームページ内のPRESS&AWARDSの頁「新しい住まいの設計」をご覧頂ければ幸いです。
●設計期間について
質問
出来るだけ早く住み始めたいのですが、3ヶ月後に着工するというスケジュールは可能でしょうか?
回答
残念ながら3ヶ月後に着工というのは難しいと思います。
ハウスメーカーの場合は設計図をほとんど描かなくても、部材や工法がシステム化されている為、3ヶ月ほどで着工できるようですが、設計事務所がまともに図面を描けば、A2版の図面が70枚以上にものぼり、早くても半年程度はかかるというのが一般的となります。
●入居までの期間について
質問
依頼してからどれくらいで入居が可能になるのですか?
回答
最近の事例から見ると、設計を始めてから工事着工まで6~12ヶ月程度かかっています。工事もまた6~12ヶ月程度ですから、設計がスムーズに進み、工事も簡単であれば約一年程で入居可能です。
ただ、竣工時期を縛るのはお勧めできません。設計期間も工事期間も、長くなれば設計事務所や工務店としてもコストがかかり、良いことは何もないのです。
それでも時間がかかってしまう場合は、それだけの時間が必要な仕事だからなのです。
お料理をイメージしてください。いつも2時間かかってしまう特別料理を、無理に急いで1時間で作って欲しいと言われるのに似ているかもしれません。
●建築費用について
質問
坪単価約65~75万円でのご依頼は現実的なお話でしょうか?
回答
工事費については安くても高くても設計は可能です。
車の購入をイメージしてみてください。300万の車でも600万の車でも、タイヤは4つ、エンジンは一つです。600万の車だからといってハンドルが2つあったりすることはありません。
但し、それぞれの車のグレードにあった設計思想に基づいてパーツ一つ一つが違うのです。
高ければ良いというものでもなく、安いから粗悪と言うこともありません。ただ、設計思想が違うのです。
私の家の車は日産のマーチですが、細かいところも含めてとても良くできており、気に入っています。主に家内が使い、狭い葉山で買い物や子供の送り迎えなどには、取り回しが楽で丁度良いのです。ベンツが高速道路を楽に走れても、静かだったり革張りシートだったりしても、小学生と高校生の子供がいて、道の狭い葉山に住む妻には必要のないことで、マーチの方が良い車なのです。

住宅の設計費も似たようなものです。坪単価の高い家が良い家なのではなく、予算と家族のライフスタイルにあった家が良い家なのです。
予算とは所有資産や親からの相続、そしてもちろん土地の値段から家具のコストまで含めて計画を立てなければなりません。家具や土地の価格まで含めたバランス良い予算配分が大事だと思います。
我が家(スカイシップ)は坪70万、家具は無印良品ですが、とても良い空間になっています。
●土地探しについて
質問
土地探しの相談にのって頂けますか。
回答
土地探しやライフスタイルデザインといった、設計前コンサルティングはとても重要です。
是非、私共のコンサルをお受けになることをお薦めします。
ちなみに現在、私共が設計中のプロジェクトのほとんどは、設計前コンサルティングで土地の選定から私がアドバイスさせて頂いたものです。
設計前コンサルで最も重要なことはお客様理想のライフスタイルをデザインすることです。
例えば車を購入する際に、その車を実際にどう使うかイメージしない人はいないでしょう。スキーが趣味で大人数で雪道を走ることが多い人は4WDのワゴン車を中心に車を探すべきですしドライブが好きな年輩のご夫婦なら2人乗りのクーペ等という選択もあるかもしれません。
土地の購入も同じです。ライフスタイルのイメージがないまま土地を探しても、目移りばかりしてしまいますし、本来自分たちにベストな物件に出会っても見逃してしまったり出遅れてしまったりするでしょう。ライフスタイルのイメージをしっかり作ってあれば、土地探しで迷うことはありません。
先ほどの車の例で言えば、ワゴン車を買うべき方がフェラーリのショールームに行ってしまうようなことがなくなるのです。
●工務店選びについて
質問
工務店はどのようにして選ぶのですか?
回答
設計図が完成した時点で、数社の工務店に見積もりを依頼します。見積もりを依頼する工務店は、お客様から特にご要望がない限り、当社にてご紹介致します。
出てきた数社の見積書を見比べ、施工技術や施工体制などをヒアリングし、その結果を当社からお客様にご報告し、アドバイスの上、お客様に決めていただきます。
●オーシャンビュー敷地の探し方について
質問
オーシャンビューの敷地を探しておりますが、なかなか気に入った土地が
見つかりません。
探し方のコツのようなものがあるのでしょうか。
回答
Lesson1、湘南のいい土地情報の仕組みを知る

土地を売りたいと売主が考えた時、本当に欲しがっている人が身近にいて、価格が折り合えばそこで売買が成立してしまいます。
次に、欲しがっている人がいないか、いてももっと高く売りたいとか、知り合いと取引したく
ない場合、地元の業者に情報が入ります。
いい土地で価格も適正であれば、そこですぐに売れてしまいますが、いい土地でも価格設定が高すぎるか、何らかの問題がありそうで売れなければ、大手の仲介業者に情報が流れます。
そのような訳で大手の業者のサイトなどに出ている物件は、非常に割高か、問題がありそうなものの割合が高くなります。

Lesson2、オーシャンビューの2つの土地を知る

オーシャンビューの土地といっても大別すると
次のA/B/Cの3種類となります。

A、かつて家が建っていたオーシャンビュー敷地。
  法的にも構造的にも問題なく実際に家が建ち、
  快適な生活が出来ることが実証済みの敷地は
  前述の理由で滅多に市場に出ることがない上、
  稀に売り出されても割高になりがちです。

B、家が建つかどうか判らないオーシャンビュー敷地。
  急勾配だったり山の上だったりして今まで宅地として
  見られていなかった土地が、見直されて宅地となって
  出たもの。建築確認の許可が下りるのか、工事が出来るのか
  風害や塩害はどの程度なのか未知数が多く、
  一般の購入者は二の足を踏んでしまうことが多い土地です。

C、家が建つことは判っているが家々の間から海が見える、
  または、見えるかどうか判らない敷地。
  Aに比べると物件数も多く、価格も
  比較的リーズナブルなものが多い。
  設計がうまければ非常にいい家になるが、
  設計が普通だとただの家になってしまう。

Lesson3、どこをどう探すか

一番は、地元の不動産業者をこまめに回って(友達のようになるまで何回も)情報を
探すことです。
気になる土地が見つかったらすかさず,信頼できる設計者に敷地を見てもらい理想の
家が実現可能かアドバイスしてもらうとよいでしょう。
ちなみに昨年ドリームハウスで放映されたスカイテラスという作品も敷地選定の
アドバイスからさせていただきました。
私がここにはこうすれば、オーシャンビューの家が出来ると太鼓判を押さなければ、
お客様も購入を決断出来なかったでしょう。
もちろん、同じ崖っぷちでも地盤がもろく、ここでは安全に建てることは出来ないとお断り
したこともあります。
やはり、崖地の建築に精通したプロの目を通すことをお勧めします。
●土地探しのアドバイス
質問
理想の家を実現するにあたって、土地探しのアドバイスは誰に聞いたらいいでしょうか。
回答
一般のお客様は不動産業者のアドバイスを頼りに土地を選定します。
不動産業者はプロですが、専門は土地を見つけてくることです。
住宅設計のプロでもなければ地盤調査のプロでもないのです。
僕の好きな魚料理に例えれば建築家は料理人で、不動産業者は漁師です。
漁師は魚を取ってくることが仕事です。
漁師は魚の相場はわかってもこれをどう調理したらどんな料理になるかは一般的な
ことしか判らないのです。
もちろん、漁師だって鯛やヒラメは人気があるとかいい鯛とか旨いヒラメの見分けは
つくでしょう。
しかし、一般にはそれほど人気のない魚でも一流の料理人にかかれば驚くような旨い
料理になることがあるのです。
魚を購入する目的が魚そのものの入手ではなく、旨い料理を食べるということに
あるとすれば魚購入のアドバイスは漁師ではなく一流の料理人にしてもらうべきでしょう。

住宅建設も誰もがいいという高価な土地でなくとも建築計画次第では、最高の住宅になることがあるのです。
さて、土地購入の為のご相談ですが、責任を持ってお答えさせていただくため、
メールでの具体的なアドバイスは行っておりません。
直接面談させていただき、お客様のライフスタイルを構築した上でその方にあった形でのアドバイスを行っておりますのでご了承ください。

コンサルティング業務の具体的な内容は以下のHPをご参照ください。
http://www.mariodelmare.com/contact/house/consultver-2007.03.31.pdf